<折立〜雲ノ平〜高天原温泉〜水晶岳〜野口五郎岳〜高瀬ダム> |
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7月31日(火)
4:30起床。5:00朝食。5;30出発 今回の山旅では、毎日がこのような日程で始まる。食事と身支度を済ますと、小屋の前にあるテラスで、準備運動のストレッチをする。 5:30いよいよ長い間憧れていた雲ノ平へ向けて出発である。小屋の前にかかった赤い吊り橋を渡り、直立した鉄梯子を使って河原に降りる。そこから少し川下(左側)に下ると登山口標識(薬師沢出合)がある。今日は美しい沢であるが、大雨が降って増水した日には河原まで降りられないので、崖の途中からカニの横ばいのように進むことになるらしい。はるか上の方に道の痕跡が見える。川が氾濫して、水がごうごう流れている折は、上の道を進むのもさぞ恐いだろう。 登山口からの登山道は有名な急坂で、標高差600m。苔むした岩、鼻先に突き出した木の根っこ、そして長い鉄梯子など、変化に富んだ、急登を登らなければならない。でも皆と一緒だから楽しくよじ登る。この急坂を下るのは大変だろうと話ながら、ゆっくりと登る。 6:24足場の良い所で休憩していると、温泉調査隊の2名の男性が追い付いてきた。若いだけあって元気である。これから高天原温泉の調査に行くとのこと。今晩、高天原山荘で再会することを約束して、どんどん登って行く。 |
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鬱蒼とした樹林帯の急な登山道を登り、針葉樹林になると、空も見えるようになり、やや明るくなった感じである。7時に比較的足場の良い所で休憩する。
7:24登山道がやや平坦になってきた。チュ チュ チュ チュと小鳥がしきりにさえずる。これを聴くと心がなごんでくる。 7:30木道のプロムナードが始まる。もう雲ノ平の台地に上がったのだ。7:35狭い空き地で休憩をとり、カメラのバッテリーを交換する。この時点で交換するようでは先が思い遣られる。辺りにはベニバナキイチゴの花が多く見られる。8:02チングルマ、イワカガミのお花畑。 8:12アラスカ庭園に到着する。黒部五郎岳の右奥に笠ケ岳が見えてきた。笠ケ岳は何処から見ても、すぐに「あそこにカサが」と分かる山である。 8:34槍ケ岳が見えてきた。9:07にハイマツと岩の景色が美しい奥日本庭園に到着し、このTop ページにある写真を撮る。9:11ギリシャ庭園との分岐点を雲ノ平山荘へ向かう。キバナシャクナゲが綺麗に咲いている。行く手に明日登る水晶岳(黒岳)が聳えている。9:30雲ノ平山荘に無事到着する。トイレ休憩に入る。 |
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トイレを済ますと、みんな山荘前のベンチに集まり、お茶を飲み、歓談しながら休憩。ここからの眺めは素晴らしい。南には三俣蓮華岳、笠ケ岳、黒部五郎岳のパノラマ。北には水晶岳、赤牛岳、薬師岳と見られる。どちらをバックにしても写真を撮りたいけれど、5人の記念写真は黒部五郎岳を中心に撮ってもらう。
山に詳しい男性がおられたので、「雲ノ平にはいろいろな庭園があるけど、どのコースが良いでしょうか」と尋ねると、「どれも皆いいよ」という返事。やはり山荘の主人に尋ねるべきであった。スイス庭園を見ないで先を急いだのが、残念でならない。水晶岳は雲ノ平のいたる所から見られるけれども、スイス庭園からの水晶岳は格別らしい。 10:00高天原へ出発する。振り返れば、雲ノ平山荘は斜面の残雪の上方に見える。親切な案内標識に沿って、私達は小山を越えて北に進む。10:18小山の頂上に立つ。見晴らしが良いので、小休憩して周囲の景色を楽しむ。ここで食事をしているグループもある。これから下ってコロナ尾根を登って、10:40にコロナ観測所に到着。他のグループの人も集まって情報交換をする。そこを少し進むと奥スイス庭園。薬師岳を背景に雪の庭園が広がっていて良い写真なる。 11:20「雲ノ平森の道」に入り、どんどん下って行く。森を抜け出すと、正面に赤牛岳、これに向かって進む仲間の写真を1枚。11:43には長い梯子。12:10高天原垰に到着。先着隊が休んでいる。私達も合流して、記念撮影をしたり、歓談しながら薬師沢小屋で作ってもらった弁当を開く。 |
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高天原垰で休憩した一行は、12:40に出発する。13:16小さな沢の橋を渡って行く。13:20再び山道に入り、13:30には小さな橋を渡る。このようにして私達は雲ノ平の台地から高天原の盆地へ下ってきた。湿地帯にはワタスゲの群生も見られる。
13:36岩苔乗越への分岐点を通過する。しばらく進むと急に前方が開けて、ニッコウキスゲ、クルマユリの広い湿原に出てきた。登山道はその湿原の周囲を回るようについており、脇には見晴し台が2台設置してある。湿原のあちこちに池塘が点在しており、見晴台が役に立つ。13:42高天原山荘の赤い屋根が直ぐそこに見えだした。 13:45高天原山荘に無事到着する。1泊3食付きで9200円。途中ゆっくり休憩したので、雲ノ平からの所要時間は3時間45分であった。 高天原山荘の部屋に落ち着き、一休みした一行は、待望の高天原温泉に向けて出発する。10分ばかりごろごろ道を下って行くと、硫黄の匂いがしてきた。もう近いぞ。温泉沢を対岸に渡って14:38「湯治の湯」に到着する。一番手前が女性専用の湯。その次に混浴の露天風呂(男性専用のようなもの)。一番奥に女性の露天風呂。更に沢の中にも2ケ所ばかり露天風呂があり、数名の男性が入っている。 女性のYさんは「私は長風呂なので、先に帰ってください」ということで、私たち男性もゆっくり露天風呂に入る。しかし熱くて長く湯に入ってはいられない。皆真っ赤になって上に上がって休んでは湯に入って楽しい時間を過ごす。折角秘湯中の秘湯に入ったのだから、証拠の写真を撮っておこうと1枚カメラに納める。「まさかホームページには出さないだろう」と言う声も聞こえたが、、、およそ1時間あまり露天風呂を楽しんで、汗がでないようにゆっくり歩いて16:16に山荘に戻った。17:30ビールで乾杯して美味しい夕食と歓談。カメラのバッテリーの充電は無理であった。 |
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