昨年(2003年)4月4日我が家で仕事をしていると、何か耳慣れない静かな音が戸外から聞こえてくる。
耳を澄ましてみると、スイー スイー スイーというように聞こえる。静かに戸を開けて南側の庭に出てみると、前の家のテレビアンテナに12羽の見慣れない小鳥がとまって低い声で鳴いている。なにしろこのように冠羽が頭の後ろまで長くつきだしている小鳥は見たことがない。早速「声が聞こえる野鳥図鑑」を開いてみると、あった、あった。立派な写真が載っているではないか。そこには黄色い尾羽をつけた鳥(キレンジャク 鳴き声はチリリリリリという細い声)と赤い尾羽をつけた鳥(ヒレンジャク 鳴き声はチリリリという細い声、時々ピーという声を出すので区別できる)の2種類。大きさは19cm〜20cmで同じくらい。どちらも立派な冠羽をつけている。このように堂々として威張った姿の鳥が我が家の庭で見られるとは本当に感激である、嬉しさのあまり、興奮気味で直ぐに市内に住んでおられる日本野鳥の会会員の山本さんに電話をする。しかし奥様のお話では、すでに誰からか通報が入ったらしく、この近くの冠山公園あたりに観察に出かけておられるとのこと。兎に角、携帯電話に連絡して頂くようにお願いをする。
しかし、山本さんが来られるまでに小鳥の群が逃げなければ良いがと心配しきり。よく見るとアンテナの下の屋根瓦には小鳥の糞がべたべたとついている。しばらくして飛び立った群は3軒東隣のサクランボの上の電線にとまった。山本さんが来られて望遠レンズをセットして家陰でカメラを構えられる。そして望遠レンズ付きのカメラで見ながら、これは「ヒレンジャク」と教えてくださった。山本さんは尾羽を一目見られると、直ぐに黄色か赤かで区別できるのである。
しばらくカメラをもって小鳥たちの群が行くところを追いかけられる。2軒西隣の空き地にある大きなネズミモチの木にとまったヒレンジャクの写真、更に我が家のテレビアンテナでは可成りアップした写真を納めておられた。
今年は、果たして来るのだろうか。先日のことを先生と話したばかりであった。
ところが今日、先生から「2月28日に200羽のヒレンジャクを浅江3丁目で発見。今年はキレンジャクも2,3羽混じっている」という主旨の嬉しいメールと素敵な3枚の写真(添付ファイル)を送っていただく。ホームページでは画像を小さくしているので、残念であるが、次の画像でヒレンジャク、キレンジャクのイメージをつかんでもらいたい。
昨年に次いで今年も光市で発見されたヒレンジャク 今年光市で初めて発見されたキレンジャク
なお、今年も3月22日の朝7:30に30羽ぐらいのヒレンジャクの群が我が家の前の家のテレビアンテナと電線に飛んできた。双眼鏡を取りに家に入っているうちに逃げたが、鳴き声と姿から判断してヒレンジャク、キレンジャクの群に違いない。早速山本さんにお知らせする。
3月23日の昼頃、再び我が家の近くのネズミモチの大木を目がけてヒレンジャク、キレンジャクの大群がやってきた。早速山本さんに連絡する。
撮影に来られた山本さんは400mmの長い望遠レンズ付きのデジカメを持って、高い小枝に止まっているヒレンジャクやキレンジャクをねらってシャッターチャンスを待っておられた。次の写真はその時撮られたものの一部である。
当地では珍しいキレンジャク 小枝に群がるヒレンジャク
キレンジャク、ヒレンジャクについて詳しいことは、
これらの写真を撮影された日本野鳥の会会員の山本さん
に直接お尋ねくだ さい
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山 本 健 次 郎
yamaken@kvision.ne.jp
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その後のヒレンジャクの様子をつぎのページに付け加えました。どうぞページをめくってください。