例年ならば4月の上旬には他の場所へ移ってゆくので、もう今年はこのあたりにはいないものと思いこんでいたところ、
4月の下旬になっても時々聞き慣れた、澄み切った、小さな鳴き声が聞こえてくる。急いで戸外に出てみると、近くの電線やテレビのアンテナに10数羽のヒレンジャクが止まっているということが数回あった。このあたりには赤い実のサクランボの木がある家が多い。これをねらっているのかも知れない。
山本さんに「ヒレンジャクがまだいますよ」と連絡をすると、次のようなメールと写真を送ってもらったので、ここに紹介させていただきます。
レンジャクを観察したことがなく、また、県下でも、そんな話を聞いた ことがありませんので、驚いているところです。 私も24日に、阿知須町きらら浜『きららドーム』前庭で、約60羽が
藤山 照夫 様
今晩は、きょうはお世話になりました。
新開でのレンジャク情報有難うございました。これまで、4月末に
ヤツデの実に群がっているのを見て、びっくりしたばかりでした。
しかし、これも観察者の目が増えれば、ごく当たり前の現象に過ぎ
なくなるのかも知れません。
その意味からも、今後引き続き野鳥観察をお願いいたします。
ご参考までに、阿知須のヒレンジャクをご覧ください。
4月27日 山本 生
緑のドームのヒレンジャク
60羽のヒレンジャク ヤツデの実に群がるヒレンジャク
平成16年5月12日現在、私の家の近くの電線やテレビアンテナに6羽ばかり止まっているのを見かけます。今年は群から離れて、いつまでもこのあたりに逗留してくれるのなら嬉しいのですが、、、
5月12日に観察したのが最後でした。また来年まで。
この写真の撮影者、山本健次郎さんは、2004年5月16日第58回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」(山口県立きららスポーツ交流公園)で、小池環境大臣から栄えある環境大臣賞を受賞され、3600人の会場から大きな拍手を受けられました。私の心からのお祝いのことばとして、開催要項の受賞者欄に掲載されている内容を紹介しておきます。おめでとうございました。 財団法人日本鳥類保護連盟専門委員 主な活動実績 ・光市牛島において、国指定の天然記念物「カラスバト」の生態・繁殖を明らかにし、「県指定牛島鳥獣保護区」の指定に尽力。 ・教員在職中から現在まで、県内の小学校で愛鳥活動を支援し、野鳥観察など自然とのふれあいを通じ、自然のすばらしさや自然保護の大切さを子供達に伝えて いる。 ・40年近くの、島田川をはじめ各地の野鳥保護・観察記録をまとめた「私の野鳥記」の出版や野鳥生態写真展」を開催。
祝 環境大臣賞 受賞