-青春18きっぷで行く北アルプスPart II- |
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7月28日(月)
昨日の夕日を眺める頃はとても良いお天気になっていたので、今日は大丈夫と思っていたが、朝から雷雨である。早く出発しようと 完全武装して入り口の屋根の下に多くの登山者が待機している。でも雨はなかなか止みそうにない。いや、むしろ雷雨が激しくなるよ うな感じである。朝食を終えた私達は一応雨に対する完全武装して、与えられた敷き布団2枚に3名の蚕棚で横になって小窓から外の 様子を見ている。出発のタイミングを見極めていた他のパーテイが次々に出発し始めた。 6:55 雷雨は止みそうにないが、少し小降りになったので、私達も出発する。狭い縦走路は丸い岩ゴロ道で水はあるし、滑りや すくて危険だ。十分注意しあって進む。この雨ではメモはとれないし、写真も撮れない。昨日写真を撮っておいて良かった。雨の方は 完全武装しているので大丈夫だが、雷は恐い。でもリーダーは勇ましく進んで行く。雷鳴が近付かないことを願いながら歩いて行く。 幸い稲光がして雷鳴まで9〜10秒ぐらいで、一番近いのが7秒ぐらいであった。その上、縦走路は樹林帯の稜線でなく、稜線より少 し下がった東斜面を歩くようになっているので、少しは安心して歩ける。縦走路は昨日程アップダウンが厳しくはないが、完全武装 で歩くのは大変である。そこで、お互いの調子を確かめ合う意味で、7:23、7:32、7:40、7:50、8:07と度々小 休憩をとる。そのうち、小雨になり、段々明るくなり始めたので、カメラを取り出すことが出来た。明るくなると元気が出て、ぐん ぐんと高度をあげていく。 8:11 もうすぐで間山の頂上という所に雪渓があるので、それをバックに「晴れてきたぞ」と喜んでいる仲間の写真を撮る。 8:16 間山の頂上に到着する。正面の北薬師岳が美しい。あの稜線を超えて薬師岳に登るのだ。 |
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行程表によると、スゴ乗越小屋から間山まで1時間30分、間山から北薬師岳まで2時間30分である。8:44間山を越えて稜線を歩い
ていると、向こうから2名の男性がやって来る。薬師岳山荘を6時に出発したそうだ。 8:58岩稜のピークを越えて、少し下ると雪渓にやって来る。またガスが濃くなってきた。これを登るとまた行く手に岩稜のピークが立 ちはだかる。9:16休憩。9:26急坂を登り、ピークの頂上に立つ。9:40休憩。これまで大きな岩の重なる岩稜を足場を選びながら 注意して登ってきて、緊張の連続であったので休憩が大事である。9:51 雪渓の上方で休憩する。 10:19北薬師岳の頂上で写真を撮るが、ガスでぼんやり。でも登った証拠にはなりそうだ。10:28これより下りになるが、相変わ らず岩ゴロ道で歩きにくい。このままの高度で薬師岳に登るのなら良いのだが、まだまだ下らないといけない。ガスがかかった薬師岳は大き くなり、高くなる。これを登ると薬師岳である。ガスだから写真はダメだ。 11:22やっと薬師岳の頂上に到着する。ここの祠には薬師如来が祭られている。早速無事登山のお礼と今後の山旅の安全を祈願する。 この山は2度目である。前回は平成7年7月22日で太郎平小屋にザックを預け、4時に出発して薬師岳を往復した後、黒部五郎岳〜三俣蓮 華岳〜双六岳のコースを縦走した。お天気は最高であった。今回ここに登った大きな理由の一つにこの頂上から360度の展望を楽しむこと であった。特に昨年縦走を楽しんだ雲ノ平、高天原、水晶岳の方を上から見たいという気持ちが強かった。それだけにガスで何も見えないの は残念。仕方なく、祠の風下に座って昼食をとり、11:55に下山を始める。お天気が良くないので、頂上で出会ったのは僅か2グループ であった。 |
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しばらく岩ゴロの稜線歩きが続く。稜線の東側のカールには雪渓が残っている。更に下ると左上に避難小屋跡がガスの向こうに見える。
小雨が降り始める。 12:35薬師岳山荘に到着する。山荘の板壁に打ち付けてある案内標識には「薬師岳まで50分」と書いてある。山荘の前で写真を 撮り、中に入れてもらって、1杯500円のコーヒーを飲んで身体を暖める。 12:53休憩を終えて、山荘を出発する。13:14雪渓を下り始める。これから先は沢下りのような危険箇所の連続。その上,雨が 降ったので、水量もあり岩を選んで飛び渡ったり、両側の崖を下ったりで大変だ。13:23お花畑。13:32 木道の薬師平に降り て来た。ここでデジカメのバッテリーを入れ替える。14:10 沢下りが終わる。14:18 薬師峠のテントサイトに到着して休憩。 薬師峠を少し登ると太郎平で、木道を歩いて行けば、向こうに太郎平小屋が待っている。 14:50 太郎平小屋到着。無事到着を祝して4人組の記念写真を撮ってもらう。1泊2食で8、400円。25人の大部屋で満員。 薬師岳が見えそうになったので、外に出てカメラを構える。次々に早い雲が流れて来るので、なかなか良い写真は撮れない。 |
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