青春18きっぷで行く北アルプス

折立〜雲ノ平〜高天原温泉〜水晶岳〜野口五郎岳〜高瀬ダム>

10年前、折立〜太郎平〜薬師岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜新穂高温泉のコースを歩いた時、「あの辺りが雲ノ平だ」とリーダーから教えてもらった時から、雲ノ平の魅力に取りつかれ、頭から離れなかった。

今年(2007)の「山と渓谷」7月号に折立〜雲ノ平〜高天原温泉〜水晶岳=高瀬ダムコースの紹介があった。そこには概略次のようなことが記載されていた。

 「北アルプスの中心部を西から東へと横断し、二つの山の湯をめぐる。距離の割にはルート上の主要ピークは水晶岳のみで、 ピーク  ハンターには物足りないかも知れない。しかし、辿り着くまでに最低2日は要する高天原温泉や雲上の楽園と呼ばれる雲ノ平は、一度は訪れる価値のある北アルプスの秘境である。」

今年のオプション登山コースを何処にするかを決定する時に、このコースを提示したところ、これは魅力的だ。ただ、高天原を出発して。水晶岳に登り、竹村新道経由で湯俣温泉の青嵐荘までの12時間は長過ぎる。野口五郎岳に登り、野口五郎小屋に泊まることにしようということになった。

7月29日、山陽本線光駅6:09発普通列車に乗り込んだ男性4名の青春18きっぷで行く北アルプスの旅は始まった。仲間のつわものは、これまでも数回このようにして北アルプスの名山を楽んている。私は乗り物に強い方でなく、大阪まで新幹線で行っても、お尻がいたくなるぐらいなので、富山まで普通列車を乗り継いで行くなんて考えられなかった。しかし片道2300円で行けることも確かに魅力である。暇はいくらでもあるのだから、一度挑戦してみようと今回の遠征登山の仲間に入れてもらった。

その結果、6回の乗り継ぎで、富山駅に20:33に無事到着した。途中いろいろな楽しい出合いがあり、予想したよりも快適な旅であった。なお、夕食は金沢でとり、翌日の食事を買い込んだ。富山地方鉄道22:15で有峰口23時に到着した。

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