青春18きっぷで行く北アルプス

折立〜雲ノ平〜高天原温泉〜水晶岳〜野口五郎岳〜高瀬ダム>

8月2日(木)

4:30起床。5:00朝食。5:30出発。

夜明け前の東の空の写真撮る。今日も上天気であるが、やや雲が多い感じである。朝食を終え、身支度をして、小屋の玄関前に集合。昨晩からお世話になった小屋の男性にも入ってもらい、昨晩いただいた「野口五郎岳」のペナントを持って記念撮影をする。そして今日のコースは、御指導いただいたように、烏帽子コースにすることを告げる。前の空き地で準備運動をして、予定通り5:30に出発する。

このコースはコマクサ オン パレードということを聞いている。楽しみだ。振り返れば、水晶岳の上方に月がかかっている。

5:58赤牛岳前の異様な岩のピークで休憩する。このピークに登る仲間の後ろ姿を写真に納める。

6:26この辺りは大体稜線を歩いて来たが、ここで道が2コースに分かれている。「右 お花畑コース」「左 展望コース」。左の展望コースを行けば、赤牛岳や薬師岳、さらには東沢谷の眺望を楽しむことができる。私達は右のお花畑コースを選ぶ。右コースを進んでいると、向こうから中高生のグループが大きなザックを背負って、元気よく登って来るのに出会う。岩影に小鳥が2羽、餌を啄んでいる。たまたま通りかかった山のパトロール隊員に「あの小鳥は」と尋ねると、「イワヒバリ」と教えていただいた。鳴きながら舞い上がっているイワヒバリは何度も聞いていて分かるが、姿を見たのは初めてであった。

6:38からお花畑で一休みする。お花畑コースといっても、驚く程ではない。1組の御夫婦が花アルバムを片手に一生懸命に花の勉強をしておられた。

6:58 三ツ岳の麓に着く。でも上に登るのではなく、左に巻いて水平に進む。すると肩の部分に「三ツ岳2844.6m」の標柱がある。

7:00三ツ岳を過ぎて、その変わった形の岩を背景に4人の写真を撮ってもらい、しばらく休憩する。

7:12 烏帽子分かれ。これより右側の急登を下って烏帽子小屋の方へ行く。7:27 登山道の両側にコマクサの群生。一番良さそうな花をカメラに納める。更に下っていると、道の真ん中で雷鳥が砂浴びをしている。近くに寄っても逃げないので、アップで撮れた。この度の山歩きで3度目の雷鳥だ。

8;13 烏帽子小屋到着、休憩。ここで最後のコースを決めなければならない。九州、中国地方に台風がくるというニュースを聞いたし、やや体調が悪い者もいるので、このまま下山するという意見。もう一つは、勿論ここまで来ているのだから、烏帽子岳に登って帰ろうという意見。結局烏帽子岳登頂に決定。

8:23 ザックを烏帽子小屋の上の分岐点に置いて、ハイマツの尾根を烏帽子岳に向かう。8:39 ニセ烏帽子岳(2586m)の岩ピークの上で休憩。

8:50 烏帽子岳分岐。このまま直進すれば、南沢方面へ行くことができる。私達はここで左折して烏帽子岳へ向かう。

8:58 急な階段にさしかかる。階段が長いので、ゆっくり登って行く。9:06 これより大岩の鎖場。先ず鎖の所まで一人ずつ登り、全員が揃ったら、そこからカニの横這い。「劔岳のカニの横這いよりも厳しいのでは」という声もする。ストックや水などを置いて、身軽になって、一人ずつ進んで行く。

9:10 烏帽子岳の頂上に立つ。と言っても、狭いので、4名が岩にへばりついている格好で、とても写真などは撮れない。少し降りた所でポーズをとってもらう。雲は走る。走る。朝から南方より雲が少しずつ広がっていたが、もうこの辺りもかなり雲に覆われるようになった。

9:23 烏帽子岳の手前で休憩する。9:46 ニセ烏帽子岳の上で休憩。ずっと来た道を帰る。

10:00 烏帽子小屋に戻ってトイレ休憩をとる。これからは「燕岳の合戦尾根」、「笠ケ岳の笠新道」とともに北アルプスの三大急登と言われる「ブナ立尾根」を下るのだ。標高差は1350m、これを登るのは、さぞ大変だろうが、私達は下りである。靴の紐を引き締めて出発の身支度をして10:15に出発する。

まず、分岐点から小屋の裏に上がり、そこからは下りである。最初は緩やかな傾斜であるが、だんだんと急になる。

10:39 番号で休憩する。この番号はから12まであるようだが、今自分がコースのどの辺りにいるかが推定できて便利である。

10:48 福岡から来たという元気な御夫婦といろいろと情報交換をする。福岡から寝台特急で大阪まで来て、そこから信濃大町まで「青春18きっぷ」で来て、高瀬ダムから登ったとのこと。琵琶湖の近くで出会った外国人男性は山形で中学校の英語を教えているが、熊本へ行って、今その帰り道。これから東京へ行く。ギターを携帯しての「青春18きっぷ」愛好者である。いろいろな愛好者の仲間に出会えた。

11:09 タヌキ岩通過。11:11 やや広い場所があったので休憩する。11;23 三角点(2209、)番号を通過する。

11:37〜12:10 番号で休憩して、野口五郎小屋で用意してもらった弁当を食べる。小鳥がしきりにさえずっている。何の鳥か分からないのが残念だ。

ここにはご主人が足を傷めたし、台風のニュースもあるので、もう仲間と別れて下山するという愛知県のコマクサ会の御夫婦も休んでおられた。他の仲間には、私達が下山の途中、元気に登って来るのに出会った。そのグループがコマクサ会と言っていた。

12;27 番号、左に沢の音。12:46 番号で休憩する。辺りの雰囲気を残す為に仲間が休んでいるところをカメラに納める。

13:04 番号。13:13 番号。 13;24 番号10。13;35 ブナの水音をペットボトルで聴く実験をする。余り良く聞こえない、

13:47 番号11、小鳥の楽園。13;46 これより金属製の階段が続く。ここで仲間が階段を下っている様子を画像に納める。

13;55 ブナ立尾根登山口に無事到着する。ここで写真を1枚撮る。そこから石ころの河原のような所を高瀬ダムの方に下って行く。

14:02〜14:15 最後の水場で休憩。汗を拭き、顔を洗ってスッキリする。

橋を渡り、森の仮ルートに入って行く。14:30 不動沢の大吊橋を渡り、長いトンネル抜けると高瀬ダムの所にタクシーが待っていた。これはしめた。渡りに船とはこのことか。電話でタクシーを呼ぶ必要もなく、大喜びで涼しいタクシーに乗り込む。運転手に駅の近くの宿を紹介してもらい、15:30に信濃大町の近くの旅館 七倉荘に到着する。そこでお風呂に入り、スッキリしてビールで乾杯する。

8月3日(金)

朝が早いので、朝食を食べずに出発して,信濃大町駅6:34発の普通列車で予定通り青春18きっぷで帰途につく。予定では光駅着は21;38であったが、広島駅のあたりから、踏み切り事故の影響で待ち合わせが多くなり、到着は22:30であった。仲間のお陰で無事に楽しい山旅ができ、青春18きっぷの体験も出来て本当に良かった。心配していた台風も余り影響がなく、有り難いことである。感謝。感謝。

長々とした文章を最後まで御覧くださいまして有り難うございました。

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