伯耆大山紅葉狩り登山
 私たちの山岳会「ひかり健康ハイク」は、「秋の紅葉を楽しもう」ということで、オプションの山登りを計画した。中国地方で一番早い紅葉と言えば、やはり一番高い伯耆大山である。私たちは10月28日(金)29日(土)で大山で紅葉狩りをすることにした。

 10月28日5時に14名の仲間が3台の自家用車に分乗して光を出発する。台風で山陽自動車道が玖珂IC~岩国IC間で不通の為、岩国ICから高速道に入り、宮島口SAでトイレ休憩をとる。中国自動車道に入ると霧が深くなったが、両側の木々は紅葉しているのがよく分かる。「これなら大山の紅葉は間違いなし」と一同の期待はふくらんだ。8:45に米子自動車道へ入り、北上して一路大山を目指す。9:30に大山ICに到着。9:50に夏山登山口の近所の駐車場(751m)に無事到着した。
 身支度を終えると、いつものように準備体操としてストレッチ運動を念入りにする。10:08に出発。先ず大山寺大橋を渡って大山寺を目指す。10:35に大山寺に参拝する。大山寺と大神山神社奥宮への参道は自然石の石畳で、標識には「日本一長い石畳」と書いてある。でも、箱根旧街道の石畳と比較してどうだろうか?スギやブナの木陰を歩くので、夏でも涼しいと思われる。ヤマボウシの赤い実やナナカマドの赤い実がまぶしい。

 しばらく進むと「大山寺と行者谷コース」の案内標識が迎えてくれて、更に進むと前方が開けてきて、河原が見えてくる。
そこは元谷の水のない広い河原である。11時に河原の手前で休憩。河原の向こうは燃えるような紅葉である。「これはすごい」と胸を躍らせてシャッターを切る。休憩が終わると砂礫の河原を横切って、11:05に対岸の行者谷の紅葉のブナ林に入って行く。
11:20に気持ちの良いブナ林の登山道で小休憩。11:28に三鈷峰とユートピア小屋が見える地点で1枚の写真を撮る。「あれは10年ばかり前にユートピアコースを登った時に歩いた所だな」と思いながらシャッターを切る。これまで大山は階段が多い、しかも上の写真ぐらいの丸木の階段でスロープが緩やかなら良いが、30cmもあるような階段が多いので、登りもきついし、下りは膝を傷めるというので、夏山道は敬遠ぎみであった。ユートピアコースを選んだのも、それが一つの理由であった。
 丸木の土止めで作った階段をどのどん登り、11:48に1200mの標識を通過。11:53に夏山登山道(5合目)と合流する。多くのガイドブックではこの夏山登山道から登り、下山の際に私たちが登ってきた行者谷コースを利用するコースが紹介されている。この分岐点で左折して少し登った所で、米子から車で40分、毎日この大山に登ると言う赤シャツの男性に会う。1300mの標識を過ぎて、しばらく登ると12:07に6合目避難小屋に到着。ここにはベンチもあり、良い休憩所である。12:17まで休憩する。でも展望は余り良くない。
6合目から8合目火山砂礫の急な登りで、岩石の露出を避けてジグザグに登る所もある。12:30に7合目を通過する。登山道の両側は低木林に変わり、見晴らしが良くなる。12:58に8合目に到着し、休憩する。
 これからは頂上台地で、自然保護のため、木道のゆるやかな登りになる。道の両側にはダイセンキャラボクが群生しており、見晴らしは良い。木道はスロープも緩く、歩きやすい。
13:03に1600mの標識を通過する。前方に大山山頂避難小屋が見えてくると、もうすぐゴールである。13:20に弥山(1709m)の山頂に到着する。(9100歩)
前方(東)を見れば、剣ヶ峰(1729m)が雄々しく聳える。「あー、あそこまで行けたらなー」と思うのは私だけではないだろう。以前は「らくだの背」を越えて剣ヶ峰まで縦走できたのだが、今は「これより先は進入禁止」である。従って現在ではここ弥山が大山の頂上である。一行はここで集合写真を撮り、14時まで昼食・休憩時間でゆっくりできる。頂上は360度の大パノラマが楽しめ、銅板の山岳表示板を頼りに「あれが剣ヶ峰、その向こうの右側に見えるのが烏ヶ山(カラスガセン)」と山の同定をしている。
 14時に下山開始。山頂からの下山道は、右側(南側)を見ると足下から絶壁で、見るのもこわい。左側は、なだらかな片斜面の草地である。夏には色とりどりの高山植物が楽しめるそうだが、今それを望むのは無理である。何せ紅葉狩りが主目的だから。私たちは往路の木道を下り、14:25に小休憩。14:50に6合目避難小屋に到着して休憩する。
 15:16に行者谷コースの分岐点を通過して、5合目に到着。山の神の広場で休憩する。
 15:20に1200mの標識を通過する。道の両側にブナ林が広がって、15:26に4合目到着。15:35に3合目到着。4合目から3合目の周囲は西日本一と言われるブナの原生林で、大木の間の階段道を下って行くのは気持ちが良い。しかし膝を傷めないように要注意。15:52に1000mの標識を通過。16:10に2合目に到着する。
16:15に大きなスギ木立の奥の阿弥陀堂(国重要文化財)に参拝する。阿弥陀堂から夏山登山道へ戻り、そのまま下れば、直ぐ車道R158に出て、夏山登山口である。車道の下には以前キャンプしたキャンプ場もある。
 16:30に無事駐車場に到着する(15350歩)。健康ハイクの仲間は下山しても直ぐに身支度ではない。きちんと整理運動をしてから各自の仕事に移る。
 今晩は米子の簡保センターが宿なので、帰りを急ぐ必要もなく、気楽である。今日一日雨具を使うこともなく、本当に良い登山日和であった。みんな、もういつ雨が降り出しても良いという安堵感で一杯であった。全員雨に遭わず、真っ盛りの紅葉を十二分に堪能できて、大満足、意気揚々と宿に向かい、温泉で汗を流す。仲間の皆さんお世話になりました。

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