のぞみ山岳会24名は平成15年7月5日(土)から9日(水)にかけて、北海道の大雪山、根室、釧路の旅に出た。九州、中国地方は梅雨の感じであったが、幸い北海道は私達の旅行中好天気で、用意していた雨具は使わなくてすんだ。
往きは徳山から旭川までJR。徳山発12:44の「こだま632号」、広島発13:38の「ひかり124号」に乗り換えて東京着18:16。それから上野発19:03の特急寝台車「北斗3号」で夜行列車の旅を楽しむ。郡山21:55、青森は4:13。5:09に青函トンネルに入り、5:29にトンネルの壁面に「ねぶたの絵」が見えてきて、竜飛海底駅を通過する。5:46にトンネルを出ると北海道は明るい。函館駅で朝食の駅弁を積み込んで、列車は更に北進する。9時頃ビュッフェに行って、モーニングコーヒー、そして記念に寝台特急北斗星と青函隧道通行証のオレンジカードを求める。北斗星3号は11:15に札幌駅着、でも私達の列車の旅はまだ続く。札幌でライラック5号に乗り換えて、旭川に着いたのは13:17、これで2337kmのJR24時間の旅は終わりである。
旭川からレンタカーで美瑛町や富良野でラベンダー畑やハーブガーデンを散策。紫や赤、白の花をバックに記念撮影をしたり、お土産を買ったりして楽しむ。
最初の宿泊地である旭丘温泉、グランドホテル大雪に到着したのは17:10であった。そこは標高1050m、北緯43°38′、東経142°47で、ノボリフジが綺麗に咲いていた。
第3日目(7日)は5時起床、おにぎりを貰って5:40にホテルを出発。大雪山旭岳ロープウエイは6時始発ということだが、私達が到着した時にはもう長い行列。でも一番のロープウエイに乗れる範囲には入っている。早く人数が集まったからなのか、定刻より10分ばかり早く改札を始めた。定員100名が乗り込むと発車。歩けば2時間もかかる所を9分で標高差600mを運んでくれる。
そこは旭岳5合目の旭平である。私達一行は6:02に出発。道の周辺にはチングルマ、エゾツガザクラ、エゾコザクラ、エゾイソツツジ、ショウジョウバカマ、キバナシャクナゲなどが朝露に濡れて、きらきらと輝いている。右の方にはあちこちと雪渓や雪田が見える。ここにも、あそこにもと興奮状態でお花畑を追い掛けている内に、姿見の池に到着(6:17〜22)。ここから見る旭岳はカメラに写しておきたい。地獄谷のあちこちから水蒸気を吹き上げている。姿見の池に映った逆さ旭岳もまた格別である。
姿見の池を出ると、しばらくはなだらかな勾配で、高山植物のお花畑の中を、これはエゾツガザクラ、あれはコケモモと教えあいながら頂上を目指して登って行く。写真に納めるのは帰路に譲ることにする。何よりもグループに付いて行くことが先決である。上に登ると植物は何もない。
1800mの地点、(6:45)、1825mで休憩(6:50)、7合目(1930m)に7:05。8合目(2050m、7:26)で休憩。9合目(2060m)7:47。金庫岩をバックに写真を撮る。
8:08に北海道の屋根、大雪山の最高峰旭岳(2290m)に立つ。私達スローペース組が頂上に到着した時にはもう仲間は朝食の最中。早速記念撮影をして食事をする。
全員の記念撮影を終えると、8:30に頂上を出発。頂上付近の急坂を下るのは、神経を使う。9合目(8:40)、8合目(8:52)、6合目(9:19)1745m。10:05のロープウエイに到着。すぐに改札口に並んで旭岳駅行きに乗り込む。
登山は一応終わったので、これからはマイクロバスで観光旅行である。10:35に旭岳駅を出発して層雲峡に向う。層雲峡観光後に温根湯道の駅(13:47〜14:05)。美幌峠(15:47〜16:17)、川湯アイヌ資料館見学(16:45〜17:16)、砂湯(17:25〜17:40)、川湯温泉、川湯第一ホテルに泊まる。
第4日目(7月8日)はホテルを7:33に出発。摩周湖(7:54〜8:35)、納沙布岬で観光と昼食(11:44〜12:35)、納沙布岬到達証明書を求める。
岬に到着した頃から急にガスが発生しはじめて、盛んに霧笛が鳴り、北の果てに来たのだなと感傷的に気持ちに浸る。
霧多布岬(14:10〜14:20、16℃)、霧多布湿原(14:35〜14:38)、釧路湿原鶴公園(17:00〜17:30)でタンチョウのつがいを幾組みか見る。ホテル着は18:30。
第5日目(7月9日)は6:30朝食、ホテル6:50出発、釧路駅着7:25、
釧路発8:40のおおぞら4号で千歳へ(11:47)、札幌空港15:30発ANA790便で広島空港着17:25。広島空港発バス18:06、白石18:20、白石発18:26広島着17:05、広島発19:34こだま徳山着20:08。
登山と観光を兼ねた楽しい北海道の旅はお互いの協力とリーダーの暖かい配慮のお陰で無事終了する。